インターベンショナル治療
インターベンショナル治療

インターベンショナル治療とは、「お薬による神経ブロック」と「外科手術」の中間に位置する治療法です。「神経ブロック注射をしても効果が長続きしない」「思ったよりも痛みが引かない」という方に、ぜひご提案したい選択肢です。
過去に神経ブロックや手術を行った後に痛みが再燃してしまった方は、神経の周囲に「癒着(ベタつき)」が起きていることが多く、通常のブロック注射ではお薬が原因箇所まで届きにくい状態になっています。 そこで、まずインターベンショナル治療を行ってから通常の神経ブロックを行うことで、驚くほどの鎮痛効果を発揮するケースがあります。急な激しい痛み(急性痛)から、長年続く痛み(慢性痛)まで幅広く有効です。
私が通算28年間勤務していた「NTT東日本関東病院ペインクリニック科」は、約50年という歳月をかけてこれらのインターベンショナル治療を考案・改善してきた、国内における先駆的な施設です。当院では、その最前線で培った確かな技術と経験をもとに、以下の4つの治療法を提供いたします。
通常の「硬膜外ブロック」でお薬を注入する前に、一定量の生理食塩水を使って神経の通り道を洗い流す治療法です。
レントゲン造影剤を使用することで、お薬がどこまで行き届いているかをリアルタイムの目視で確認できます。
当初は神経の癒着(くっつき)を確認する目的で始まりましたが、近年では「痛みの原因となる物質(発痛物質)」を洗い流して濃度を薄める効果もあることが分かっています。
※この洗浄だけでは効果が不十分な場合は、後述する「硬膜外癒着剥離術(ラッツカテーテル治療)」をご提案します。
神経を傷つけない安全な温度(40℃〜42℃)の高周波をあてることで、数ヶ月にわたる鎮痛効果をもたらす治療法です。
昔の治療法(神経を熱で焼き切る方法や、アルコールなどの薬品で破壊する方法)とは異なり、神経にダメージを与えないため筋力低下の後遺症が起こるリスクが低く、神経に熱を加える治療より安全です。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)の後の神経痛や、治療が難しい頑固な痛みに高い効果を発揮します。
高周波の強さなどを患者様の状態に合わせて細かく調整できる、最新式の高周波発生装置を導入して治療を行っています。
椎間板(背骨のクッション)が加齢や負荷によって変形・変性したことによる痛みを根本から治療します。
傷ついた椎間板からは「痛みの原因物質」が分泌されます。これが長引くと、痛みの神経と自律神経(交感神経)がリンクしてしまい、天候・体調・気分(ストレス)によって痛みが左右されるという悪循環に陥ります。
痛みの悪循環を断ち切るため、椎間板内に直接お薬を注入する「椎間板ブロック」や、飛び出したヘルニアを縮小させる治療などを行います。
神経のまわりにできた頑固な「癒着(ベタつき)」を、特殊なカテーテルを使って直接はがし、お薬を行き渡らせる治療法です。アメリカのラッツ医師が考案したため「ラッツカテーテル治療(またはスプリングガイドカテーテル治療)」とも呼ばれています。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)による神経痛や、椎間板ヘルニアの方に特におすすめの治療です。
2010年、NTT東日本関東病院ペインクリニック科において、考案者であるラッツ先生ご本人をお招きし、日本での第一例目の治療を執刀したのが私(当院長)です。 以降、現在に至るまで工夫と改善を重ねながらこの治療を継続しています。
治療の詳しい手順や、ご自身の痛みに適応するかどうかなど、ご不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。
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